ウェブテニスコーチ、増永光男が教える！硬式テニスの打ち方。テニスには様々なボールの打ち方があります。「ライジングショット」もその一つです。このショットを打てるようになることで、戦術の組み立てやポイントを取るまでの打球を少なくすることが出来るようになります。
そもそも「ライジングショット」とは？
簡単に言うと、「ボールが頂点に達する前に打つショット」です。これの何がメリットになるかと言うと本来のストロークはボールが弾んで自分の所に落ちてくるタイミングまで引きつけて打つのが普通です。これを弾んだ直後や弾んだ頂点などで返球することで相手に届くタイミングが早くなります。そうなると相手は体制が整っていない中で返球することになり、1球でポイントになる可能性もあります。
また、相手のタイミングを崩すことが出来ればミスを誘うことも出来ます。その分、打球に追いつくスピードを速める必要もありますし、打つタイミングが変わりますからミスをしてしまう可能性も上がります。しかし、自在に「ライジングショット」が打てるようになることで長い試合中の勝負時に流れを変えるボールになります。
打つための基本とは？
ライジングショットを打つための基本は、「タイミング」「地面と平行に打つ」の2点です。まず打つタイミングですが、跳ねた直後に打つと相手へ早く返球出来ますがその分ボールの威力の高い球を返球する事になるので威力が落ちてしまいます。そのためライジングショットはボールが跳ねる頂点の直前くらいを狙って打つことを目指していくと良いでしょう。高いバウンドのボールは頂点で打つと処理が難しいのでその場合は頂点より前で打つように調整を入れながらタイミングを取っていきましょう。
そして打ち方ですが、ラケットの角度を付けずに地面と平行にスイングしましょう。下から上に向かってしまうとアウトになりやすく、ラケットのフレームをかぶせて打ってしまうとネットに掛かりやすくなります。ラケットの中心面に当てるのがいつものストロークとタイミングが変わるので始めはラケットを使わず、ボールを素手で色んなタイミングで弾むボールをキャッチするところから始めて、セルフで弾ませて打つなど自分でタイミングを取るところから始めると感覚がつかめると思います。
上手く打つためのコツは？
ライジングショットを上手く打つためのコツを3点紹介します。
1.「落下地点を予測する」
一つはフットワークを活かし、早い段階でボールの落下地点を判断することが大事です。
ライジングショットは返球に掛ける時間を短くすることが目的のショットですから、早く落下地点につくことが出来れば、返球までの準備を行う時間が短縮されます。
2.「体重移動を前に向ける」
相手の打ったボールの威力が乗っているショットに返球するので、体重移動が左右に散ってしまっている状態で打ってしまうと、力が分散しますしコート内に返球出来ずにアウトになってしまうことになります。そのため打つときには前にはじき返すように体重移動をすることが大事です。
3.「膝を曲げて打つ」
これもいかに早く返球するかを考えた場合、普段であれば後ろで打つ打球を前に出て打つためそのためには膝を曲げて打つ必要があります。膝を曲げることで打つ打点を早めることができるのでその分、返球するタイミングを早めることが出来るのです。膝を柔らかくリズム良く打ってみてください。
プロの世界ではライジングショットは必須技術となるほど良く使うショットになりました。それだけ攻撃的に攻めないとランキング上位に入れないということですね。それだけ効果的なショットであるともいえるので、是非コツをつかんで打てるようになりたいですね。
参考元：
テニス ライジングショットの打ち方
http://硬式テニス上達.com/category3/entry273.html
テニス ライジングショットは武器になる
http://tennis-win.net/%E3%83%86%E3%83%8B%E3%82%B9-%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AF%E6%AD%A6%E5%99%A8%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B.html
テニスのライジングショットが上達する練習メニュー
http://tennis-practice.biz/menu/rising-practice/
